シャンプーなど洗剤を使わない洗髪方法の湯シャン。
今回の記事では過去に湯シャンを実践していた美容業界に10年以上いる髪のプロが「湯シャンの方法」について解説します。

湯シャンが良いって聞いたんだけどほんと?
もし髪に良いなら方法が気になる…

こういった疑問に美容業界に10年以上いる髪のプロがお答えします。
頭皮トラブルを回避する正しい湯シャン方法の結論からいいます。
人間の皮脂分泌量は洗う前の状態に時間をかけて戻る性質があるため、いきなりシャンプーをスパっとやめて切り替えるとトラブルに。
頭皮トラブルを回避しながら、湯シャンを実践するための方法を過去に一年間湯シャンを実践していた美容業界に10年以上いる髪のプロが解説していきます。
湯シャンを始める前に

- 「注意点」
- 「向かない人」
- 「湯シャンで得られるもの」
はじめに言っておくと、僕自身は湯シャンをあまり勧めてる方ではありません。
なぜなら通常のシャンプーと違って時間をかけてやらないとデメリットの方が大きくなってしまうから。
詳しく書いていきますが、しっかりと時間をかけて洗ってあげないとトラブルが発生しやすくなります。
湯シャンの注意点
- ワックスやヘアオイルなど油性成分が主のアイテムはNG
はっきり言うと現代人が湯シャンに切り替えるのはかなり難しいです。
湯シャンに切り替えるなら「整髪料」や「ヘアオイル」など髪に付着させるものすべてをまず断つ必要があります。
理由は単純で、お湯のみでは油性汚れは落としきれないから。
頭皮や髪につく7割近くは水性汚れなので全く何もついていない状態からだと湯シャンでもなんとか乗り切れます。
が、汗をかきやすい夏なども注意が必要。
湯シャンが不向きな人
元々オイリースキンの人は湯シャンは不向きです。
湯シャンで得られるもの
- 自然な髪のツヤ
- 皮脂分泌量の正常化
湯シャンのメリットは上記2点。
元々、天然の皮脂により髪は艶が出るので髪本来の自然なツヤを取り戻せます。
そして皮脂分泌量も正常化するでしょう。
というのもほとんどの人が現状頭皮を洗いすぎている状態だからです。
頭皮の皮脂量は洗う前の状態に回復するので洗いすぎている人は皮脂の過剰分泌をしている可能性があります。
頭皮の皮脂は洗髪後直ちに分泌を開始し,ほぼ24時間で洗髪前の状態まで回復することから, 頭皮皮脂分泌量は洗髪後24時間でcasual levelに達すると考えることが出来る。
資生堂 ビューティサイエンス研究所|洗髪後の頭皮皮脂分泌量の回復について
つまり、湯シャンが成功してお湯のみでの洗浄力に慣れてきたら頭皮の皮脂分泌量は次第におだやかになっていきます。
実際、湯シャンで「髪が増えた」とか「白髪が治った」というのは根拠の全くないものなので得られるメリットは上記2点だと考えておいた方がよいです。
湯シャンの正しいやり方


ここまでが理解して湯シャンがしたいと思った人は実践してみましょう。
- 徐々にシャンプーの回数を減らしていく
これです。
シャンプーの洗浄力を100、湯シャンの洗浄力を30とします。
頭皮の皮脂が洗う前の状態に回復するのであれば、今まで100のシャンプーを使っていた場合には皮脂が100回復してしまいます。
いきなり洗浄力30の湯シャンに切り替えるとどうなるか。
皮脂が100回復して洗い残しが出てきます。
これが湯シャンをいきなり実践しようとして失敗する正体です。
つまり、シャンプーで洗う分皮脂が回復するようになっているのにいきなり切り替えると洗いきれずかゆみやフケなどの原因になってしまうんです。
湯シャンは正しい方法じゃないと難しいがナチュラルな生活にするなら有り
実際湯シャンをトラブルなしで実践するためにはヘアカラーをヘナ染めに切り替えたり整髪料を断ったりと単純にシャンプーだけの話じゃなくなります。
それができる人なら実践してみる価値はあるかもしれませんね。

ちなみに私はワックスも使うので向いてないと気づきやめました。
無理にナチュラル志向に偏りすぎず良いとこどりができるとよいですね。
- 整髪料を断つこと
- 脂性肌の人には向かない
- はじめは2日に1回から初めて徐々に切り替える
というところでしょうか。
美容師的にはお湯シャンをするよりも頭皮や髪の毛に優しいシャンプーを使ってあげる方が時短にもなり頭皮や髪の毛にもいいような気もします。
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