ヘアケアに気を配っている人は髪の毛を毎日洗ったり乾かしたりスタイリングしたりしますが髪の毛の事について本当に理解できていますか?
そんな毎日触る髪の毛だからもっともっと詳しく知ってほしいと思い記事にしています。
髪の毛を綺麗にするためにはヘアケアも頭皮ケアも美容室での技術も大切になりますが、髪の毛や頭皮の仕組みを知ることでより綺麗にすることができます。
髪の毛を綺麗にするのであれば特に健康な頭皮と髪の毛のケアは必須。
カラーやパーマ、カットなどの施術はそれらの土台が備わった髪の毛に施すことでよりよく見せるための手法です。
この記事では先程のピラミッド土台の部分【ヘアケア】と【頭皮ケア】について詳しく記事にしています。

知っておきたい髪の毛の基本構造
髪の毛のことをもっと詳しく知るために覚えておきたいことを説明していきます。
- キューティクル
- メデュラ
- コルテックス
髪の毛は基本的にこの3つの部分にわかれます。
髪の毛の主成分はケラチンタンパクと呼ばれる固い性質をもつ物質で18種類のアミノ酸からできています。髪だけでなく爪や皮膚の角質も同様です。
キューティクル (毛小皮)
一般的にもよく知られているキューティクル。
キューティクルは髪の手触りに直結している部分でキューティクルの状態が綺麗だと髪の毛の手触りも良いです。
キューティクルは表面に5~6枚重なっており、キューティクル一枚は更に8層にわかれています。
毛根から毛先に向かって鱗状に重なってできています。
指で触ったときの感触はキューティクルの感触なので手触りが悪ければそれだけダメージしていますし、髪の毛が綺麗な状態では手触りもつるつるです。
- キューティクルは一枚が8層ほどでできている
- 髪内部から表面までの間でキューティクルは5~6枚重なっている
メデュラ(毛髄質)
髪の毛の中心にある組織ですが、これのない髪の毛もあります。細毛にはないことも多いです。
コルテックス(毛皮質)
髪の毛の内部を形作る組織で髪の毛の耐久性やしなやかさをつくるもとになります。髪の90%程をコルテックスが占めます。
ヘアケアにおいて非常に重要な役割をもつコルテックスにはコルテックス細胞と呼ばれる部分があります。要はコルテックスの中身のようなものです。
コルテックス細胞は間充物質とマクロフィブリルとメラニンから成り立ちます。
- マクロフィブリル
- メラニン
- 間充物質
ケラチンタンパクでできた硬い繊維状の組織です。
コルテックス細胞の40〜45%を占めるマクロフィブリルは髪の毛を形づくる、いわば骨組みのような部分にあたります。
コルテックス内にある物質で髪色を決める部分です。白髪はこのメラニンの減少、消失によりおこります。
マクロフィブリル間をつなぐ物質でパーマやカラーを処理するときに大切な役目をもちます。
髪の毛の成分は?
髪の毛の成分は大体こんな感じです。
1タンパク質
髪の毛がタンパク質からできている。というのは有名ですのでみなさんご存知かと思いますが、80%から85%はタンパク質でできています。
そして、そのなかの80%〜90%はケラチンタンパクからできています。ケラチンタンパクとは18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質のことです。
髪の毛の最も多い部分になるので、ヘアケア以外にも食生活などの生活習慣も髪の毛の強度に左右します。
2水分
髪の毛の水分量は乾いた状態で10%〜13%と言われています。この状態は一定であるわけではなく、季節やダメージなどで変化します。
『よくダメージ毛やくせ毛は水分量が〜』というのを目にしますが、水分量が低下している状態は単純に傷んでいるか髪の毛に水分を健康的に抱えることのできない状態のことです。
こうなると髪の毛は吸水はするのですが、保持できないため内部に水分を抱えきれない状態になってしまいます。水分量が低下すると、枝毛やパサつき、さらには摩擦がおこりやすくなったりとダメージしやすい状態になってしまうので注意が必要です。
適量の水分を髪の毛に抱え込ませてあげることは髪の毛を綺麗に見せるためには必要です。
- 洗浄力が強いシャンプーは使わない
- トリートメントで保湿してあげる
- お風呂あがりに髪の毛をさっと乾かす
- 乾かす前には洗い流さないトリートメント
これら4つをきちんと意識してあげることで髪の毛の状態は潤いやすくなります。髪の毛の状態にもよるのでなかなかすぐには効果が現れない方も見えるかもしれませんが習慣化してあげることで長期的に髪の毛を綺麗にしてあげることができます。
3メラニン
メラニンは約4,5%以下といわれています。メラニンは髪の毛や皮膚の色を決める物質で髪の毛においてはメラニンがなくなることで白髪になります。このメラニンをつくる部分をメラノサイトと呼びますが、白髪の原因はメラノサイトの働きが低下することによるものと考えられています。
メラニンには光を吸収する効果もあるため紫外線から守ってくれる働きもしますが、夏場などは紫外線対策は行ったほうがよいでしょう。なぜなら、ほとんどの人が髪の毛を染めているため紫外線吸収効果はほとんで期待できないからです。
カラーに含まれる脱色成分でもメラニンが壊れるため、髪色が変わるメカニズムにおいても重要な部分です。
髪の毛の性質


太さ | 約50~100μm | ||
---|---|---|---|
本数 | 全体で10万本前後 | ||
水分 | 11%~13% | ||
脂質 | 1%~6% | ||
主成分 | ケラチンタンパク | ||
ph | 4,5~5,5の弱酸性 | ||
毛髪強度 | 100~150g |
髪の毛の性質をさらっとでも知っておくことでヘアケアの質は上がります。髪の毛は酸には強いのですがアルカリ成分に弱いためパーマやカラーで痛むのはそのためです。
健康状態の髪の毛だと大体100~150gの負荷にも耐えられます。これは大体コーヒーカップ1個分程度の重さです。どれくらい自分がダメージしているかの目安に使えるかと思います。
髪の毛のダメージの原因


1カラーやパーマのダメージ
カラー剤やパーマ剤といったアルカリ剤や還元剤は化学的なダメージを髪の毛に引き起こします。髪の毛の表面を保護するキューティクルが剥がれ内部の栄養が流出する原因にも。
2紫外線のダメージ
髪の毛が紫外線を浴び続けるとやけどのような状態になります。さらに活性酸素を発生させる原因にもなるのでキューティクルの損傷やメラニンの破壊で髪色が明るくなるだけでなく髪の毛内部の栄養も流出します。
3熱によるダメージ
アイロンやコテ、ドライヤーの間違った使い方も髪の毛を傷める原因の一つです。タンパク変性と言って、肉が焼け焦げたような状態になります。こうなると髪の毛もキューティクルやコルテックスが固まってしまい髪の毛が硬く感じるように。
熱ダメージしている髪の毛はカラーリングも綺麗に入りづらかったりとデメリットも多いので、気をつけたいダメージです。
4シャンプーによるダメージ
シャンプーも市販品のものによく使われている高級アルコール系界面活性剤使用のものだとダメージの原因になります。
あなたがもしも、髪の毛を一度も染めたことがなくてダメージの原因が1つも当てはまらないようであればシャンプーによるダメージを実感することはなかなかないかもしれませんが、カラーやパーマをされている方は頭皮にも髪の毛にも優しく洗えるアミノ酸洗浄成分のシャンプーを使うべきです。
シャンプーですので、劇的な変化というよりは長期的な変化ですが高級アルコール系などの強すぎる戦場成分は毎日使うことで負担が蓄積されていきます。
髪の毛の基本まとめ
髪の毛の基本的な特徴やダメージの原因についてまとめてみましたがいかがでしたか?
髪の毛の性質や特徴を知ることで、ヘアケアへの意識や質が変化するのではと思い記事にしました。
シャンプーやドライヤーは間違った使い方や知らず知らずにダメージしていることがほとんどなので、一度見直してみることをつよくおすすめします。
今ではカラーもほとんどの人口の人がされているのでよっぽどのことがない限りはヘアケアには意識を向けてあげることが大切です。
これらは長期的なヘアケアの取り組みですが、習慣化することで美髪へと少しずつ近づいていきます。
少しでもあなたの髪の毛の綺麗の参考になりましたら幸いです。