カラートリートメントとは名前の通り、トリートメントに染料の入れたものです。
- カラートリートメントって何?
- カラートリートメントが傷まないってほんと?
- カラートリートメントとカラーの違いは?
こういった「カラートリートメント」の疑問に美容業界に10年以上いる髪のプロがお答えします。
- 「カラートリートメントとは」について美容業界に10年以上いる髪のプロが解説します
最近では、美容院でも市販品でもカラートリートメントを求められる場面が多くなってきましたね。
それはやはり「傷まないから」からだと思いますがカラーとは作用が違うので注意も必要。
そんなカラートリートメントについて美容業界に10年以上いる髪のプロが解説していく記事となっております。

カラートリートメントとは
冒頭でもお話したようにカラートリートメントとはトリートメントに染料をいれたものがカラートリートメントと呼ばれています。
カラートリートメントの特徴
- 明るくする力がない
- ダメージ0
- アレルギーリスクが少ない
- 自宅でも簡単にできる(種類にもよる)

明るくできない
まず、カラートリートメント最大のデメリットでもあるのが「明るくできない」ということ。
従来のカラー剤(酸化染毛剤)とは根本的に性質が違うのです。
酸化染毛剤の場合、1剤と2剤に分かれており、それらを混ぜ合わせることで化学反応を起こしていきます。
- 1剤のアルカリ成分が髪のキューティクルをこじ開ける
- 化学反応により酸素が発生し、髪内部のメラニン色素を脱色
- 2と同時に、髪内部で酸化反応により発色
カラートリートメントはこういった化学反応は全く起こしません。
髪の表層部分に何度も染めることで徐々に浸透していくような染まりです。
つまり、脱色できないので明るくできないということ。
そのため、髪を染める剤の中では最も色が入りにくい分類になります。
ダメージがない
先ほどお伝えした科学反応を髪内部で起こさないのでカラートリートメントは髪に負担をかけません。
品質の良いカラートリートメントであれば、むしろ髪に良い影響(手触り工場や補修成分)を及ぼす場合も。
自宅でも気軽にできる
これは後述する色持ち目的と白髪染め目的の場合は特に簡単です。
カラートリートメントは伸びがよくムラなく塗りやすい製品が多いのと、慣れてしまえば誰が染めても一定の仕上がりになるので、ダメージが0ということも相まって特に気軽に行えます。
カラートリートメントとは大きく分けて3種類
- 色持ちを良くする目的で使うカラートリートメント
- ブリーチ部分に発色させる目的で使うカラートリートメント
- 白髪を染める目的で使うカラートリートメント
カラートリートメントの特徴についてお話してきましたが、カラートリートメントは大きく3つに分類できます。
色持ちを良くするカラートリートメント
美容院でヘアカラーをした後に自宅で定期的に行うのがこのタイプのカラートリートメントです。
通常のヘアカラーは髪質にもよりますが、1週間~2週間程度で色落ちし染めたばかりの状態よりも明るく変化していきます。
「寒色系」「暖色系」の2タイプがあるので、自分が以前染めたカラーにあわせて使うことで染めたてに近い状態をキープし、色落ちして出てくるきらつきなどを防げます。
- アッシュ系(ブルー、シルバー~)で染めた場合→寒色系のカラートリートメント
- レッド系(オレンジなども含む)で染めた場合→暖色系のカラートリートメント
ブリーチ部分に発色させるカラートリートメント
ブリーチ部分(明るい部分)に発色させるカラートリートメントはマニパニやエンシェールズ等が有名。
サロンでも使われており、ネットやヴィレバンなどでも購入可です。
鮮やかな発色が特徴で、ポイントで入れたブリーチや毛先のグラデーション部分に入れたりなど遊びの幅が広がります。
計算されたデザインカラー(色の濃度など)であれば、美容院でするのがベターですが、派手髪を試す時などは自分でやるのも楽しいですね。
白髪を染めるカラートリートメント
白髪を染めるカラートリートメントも傷まずに染められるのですごく使いやすいのが特徴。
カラートリートメントの特性上、1回での色の入りは酸化染毛剤(従来の白髪染め)に比べると遥かに弱いです。
が、2週間程で生えてきては気になる白髪の為に毎回美容院に行くのは金銭的にも、髪的にもダメージが大きいです。
白髪染めカラートリートメントは1~2週間に1度の割合で白髪を何回でも染められるので、負担を大きく減らしてくれるアイテムです。
カラートリートメントとは【まとめ】

- カラートリートメントのメリット・・・ダメージ0で色が入る
- カラートリートメントのデメリット・・・明るくできない
- カラートリートメントとは目的別に3種類ある(色持ち用・ブリーチ用・白髪用)
といったお話でした。
カラートリートメントの使い方については別記事で後日解説しますのでそちらをご覧ください。