シャンプーは簡単なようで正しい方法で実践できている人は少ない。
「シャンプーが合わない!」と思っている人でも方法が甘かったりして良いシャンプーでもリリースしてしまっている人の多い事・・・
そこで10年以上美容業界で仕事している私がこれだけは覚えて欲しいシャンプーの正しい方法とコツについて解説します。
これさえ覚えれば今日からあなたもシャンプーマスター。

シャンプーの方法っていつもさっとすすいでさっと泡立ててるけど泡立たないシャンプーもあるなぁ・・
もしかして私の方法間違っている?



シャンプーで一番大切なのは洗浄成分。
洗浄成分がお肌や髪に優しいものだと負担を最小限にして洗うことができます。
しかし、泡立ちにくかったり操作性の面で洗浄力が強いシャンプーよりも少しだけコツが必要!
- 実は一番すすぎが大事
- 空気を入れ込む
- お湯の温度をチェック



10年以上美容業界にいる経験を生かして、シャンプーの方法とコツを解説していきます。
正しい洗い方でシャンプーをできているかチェック





下記のような洗い方してしまっていませんか?
- 「ゴシゴシこすって洗う」
- 「すすぎが足りない」
- 「シャンプー剤のつけすぎ」
- 「シャワーの温度が熱い」
シャンプーの一番の目的は髪の毛や頭皮に付着した皮脂や汚れを落とすことです。
ですが「過脱脂」しすぎても乾燥やパサつきの原因にもなるし、汚れを落とせていなくてもトラブルになります。
1ゴシゴシこすって洗う



あなたが思うよりも頭皮や髪の毛は敏感です。
強くこすって洗うことで摩擦によって髪の毛はダメージの原因になります。
ゴシゴシときつくこすって洗うのが「気持ちいい」人もいますが、頭皮も傷つけるので今すぐやめましょう。
2すすぎが足りない



正しいシャンプーの洗い方をするためには「すすぎ」は最重要ポイント。
1日の生活で付着した汚れや油分が邪魔になりシャンプーの泡立ちを邪魔してしまいます。
泡立ちが悪いと摩擦が起きやすくなりダメージしやすくなるだけでなく、汚れも落とせなくなるだと連鎖的にデメリットが生じてきます。
3シャンプー剤のつけすぎ



シャンプーは適量で泡立つ下準備が必要です。
シャンプーのつけすぎは洗い残しの原因にも。
髪のダメージには直結しにくいですが、積み重なればコストもかかりますし、多くつければ汚れが落ちるわけでもないのであまり意味がありません。
4シャワーの温度が熱い
女性でも稀にいますが、男性に多い間違いが熱々のシャワーですすぐという間違いです。
熱い温度でのシャワーは、髪の毛の負担になるだけでなく頭皮の乾燥トラブルの原因にもなりますので、すぐにやめましょう。
シャンプーの正しい洗い方・気持ちいいやり方のコツを美容師解説


こちらが正しいシャンプーの7ステップです。それぞれの項目で細かいコツについて解説しています。この中で特に重要なのは「シャンプー前のすすぎ」と「指の腹を使った洗い方」です。しっかりとマスターしましょう。
ブラッシングで髪の汚れを落とす





はっきりと言うとブラッシングは「すすぎ」の時間を長めに取りさえすれば省略してもよいと僕は思っています。
シャンプー前に汚れを落として絡まりを防ぐ効果もあるのでロングの人であれば行いましょう。
予洗いで頭皮の皮脂を落とす


1日活動したあとだと皮脂などの油分が邪魔して洗剤成分がなかなか泡立ちません。
ですが、1日の汚れの8割は予洗いだけでとれるといわれています。



ほとんどの汚れはお湯のみで落ちるのです。
すすぎでしっかりと8割の汚れを落とし、残り2割をシャンプーで落としてあげる感覚が大切です。
予洗いをしっかりすることで油分も減りシャンプーの泡立ちもよくなります。
下記の記事では「正しいすすぎ方」についてさらに詳しく解説しております。
【シャンプー時のすすぎ方】すすぎ残しのないコツや時間をプロが解説【簡単】
シャンプー剤をクリーミーに泡立てる


- お湯の温度を負担がかからない程度に温かめで
- 空気を入れるようにして泡立てる(手の動きが重要)



このポイントを取り入れるだけで抜群に泡立ちやすくなります。
シャンプーのプッシュ回数を増やすのは上記で泡立たない場合の最終手段にしましょう。
いい泡は手のひらに乗せて裏返しても落ちません。
泡立てる時の手の動き
頭の上でUFOキャッチャーのクレーンのような動きを取り入れると空気を入れやすくいい泡が立ちやすくなるので実践してみてください。
いい泡でシャンプーができるようになると、髪の毛や頭皮を綺麗な状態をキープしやすくなるだけでなく、ダメージ予防、トラブル予防になります。
下記の記事ではさらに詳しく泡立ちについて解説しています。
【シャンプーが泡立たない原因】プロが解説する5つの原因と対策3選
指の腹で優しく地肌を洗う


爪でこすったり、ごしごし洗うと頭皮を傷つけるだけでなく髪の毛にも負担がかかるのでマッサージするように洗うことが大切です。
『指の腹の部分で頭皮を押して回す』ようにイメージして洗うとマッサージのように洗うことができます。
もう一度言いますが、ポイントは指の腹を使うことです。
泡が残らないようにしっかりとすすぐ



シャンプーの洗い残しは、頭皮トラブルや髪の毛のダメージにつながります。
すすぎ自体は難しいことではないので、流し残しがないようにしっかりと洗い流してください。
耳周りや襟足といった流しにくい部分も気をつけたいポイントです。
トリートメントを毛先中心に揉みこむ
ノンシリコンシャンプーなどのように使用するものによってはこの時点できしむ可能性もあるので、一度水気を切ったらトリートメントをつけて指通りをよくしてあげましょう。
トリートメントは頭皮用以外は髪の毛の毛先につけてから全体に伸ばしてあげるようにつけることが大切です。
トリートメントが残らないようにしっかりとすすぐ



トリートメントのすすぎ残しも頭皮トラブルや髪の毛のダメージにつながるのでしっかりとあらいながしましょう。
ここまでがしっかりとできるようになれば自宅でのヘアケアのレベルが一段階アップします。
ホームケアアイテムにこだわってさらにレベルアップすることをおすすめします。
間違った洗い方やホームケアは髪の毛や頭皮のダメージにつながるのでぜひ繰り返し読んで頭にたたきこんでくださいね。
【Q&A】正しいシャンプーの洗い方についてよくある質問
バックシャンプーとはどういう洗い方のことですか?
バックシャンプーは「リアシャンプー」とも呼ばれ、美容師さんがお客様の頭の後ろに立って行うシャンプー方法です。
お客様の首の負担が少なくリラックスしやすいシャンプー台を使うので、ヘッドスパやマッサージを行うのに適しています。
美容師さんのシャンプーのやり方が知りたいです。
美容師さんが行っているシャンプーの手順はこちらです。
ブラッシング → 予洗い → シャンプー → すすぎ → トリートメント →すすぎ → タオルドライ
髪が乾いた状態でブラッシングしてから、たっぷりのお湯で予洗いし、シャンプー・トリートメントの順に使用します。
ブラッシングと予洗いを丁寧に行うことで、自宅でも美容師さんのような泡立ちを再現できますよ。
ロングの髪の毛の洗い方を教えて!
ロングヘアでも本記事で紹介した髪の洗い方が正しいシャンプー方法になりますが、ロングヘアは特に毛先が傷みがち。
そこで、シャンプーが毛先につかないように頭皮を洗うのがポイントです。
シャンプーの前に毛先だけトリートメントを塗布しておくのも効果的ですよ。
ロングヘアをシャンプーする時の指ぬきのコツを教えて!
ロングヘアをシャンプーしている時、髪の毛が指に絡まってしまうことってありますよね。
美容師さんのシャンプーには、髪の毛が指に絡まないようにする「指ぬき」があります。
指ぬきは、「髪の毛が絡まった指だけを頭皮から離す」ことで、シャンプーしながら髪の毛の絡まりを解く技術。
美容師さんはたくさん練習して指ぬきを習得していますので完全に真似するのは難しいですが、普段から指に髪の毛が絡まったままシャンプーをしないように注意しましょう。
髪の毛の洗い方で正しい向きってある?下向きや前かがみでシャンプーした方がいい?
健康な髪を維持するためには、実は「上向き」でシャンプーするのがおすすめです。
古くから日本のお風呂文化にはシャワーが無かったため、下向きで洗うのが主流でした。
しかし、下向きシャンプーを続けると、重力によって顔や頭皮がたるみやすくなるというデメリットがあります。
頭皮のたるみが起こると、毛穴が変形して髪の毛がうねりやすくなったり、根本の立ち上がりが悪くなったりといった良くない影響が出てきます。
美容院でのシャンプーは上向きで理容室でのシャンプーは下向きなのはなぜ?
美容室と理容室でシャンプーの向きが違うのは、お客様の性別による理由がありました。
理容室は男性のお客様が多く、上向きは相手に腹を見せる無防備な体勢になるため下向きが主流。
美容室は女性のお客様が多く、メイクが落ちないようにしたいというニーズに応えるために上向が主流になりました。
美容師さんからは「下向きの方が洗いやすい」という声もありましたので、髪を洗うという目的であれば下向きの方が適しているとも言えます。
ただし、時代の流れとともに理容室でも上向きでシャンプーするお店も増えていますので、必ずしも理容室=下向きシャンプーではなくなっていますね。
男性の正しい髪の洗い方はある?頭皮の洗い方や正しいシャンプーの仕方を教えて!
男性の髪も女性の髪も、基本的な手順は同じです。
しかし、男性の場合は頭皮の皮脂やワックスなどスタイリング剤の油分によってシャンプーが泡立ちにくい場合もあります。
泡立ちが不十分なままでは、頭皮の汚れが落とし切れず、シャンプーのすすぎ残しによってかゆみやフケを引き起こすことも。
もし泡立ちが悪いと感じたら、一度シャンプーを洗い流して、もう一度シャンプーを付けて洗っていきましょう。
二度目のシャンプーは格段に泡立ちがよくなります。
前髪の洗い方をコツ教えて!
ヘアセットの完成度を大きく左右する前髪ですが、他の部分よりもベタついた感じになってしまう方も多いのではないでしょうか。
前髪のベタつきや油っぽさの原因は、おでこや顔周りの髪のシャンプーやトリートメントが流し切れていないことによるものが多いです。
顔まわりはすすぎ残しが起きやすい部分の一つなので、顔を下に向けて洗っている方は上向きで洗うのがおすすめです。
美容院で洗髪だけをお願いするのはアリ?
美容院で洗髪だけをお願いするのは問題ありません。
美容師さんはシャンプーの練習を数え切れないほど行って、洗髪でお金をいただけるまでの技術を身に着けています。
ただし、シャンプー後に濡れたままお客様を帰らせるわけにはいかないので、「ブロー」もしくは「ドライ」のメニューがセットになることがほとんどです。
「シャンプー」としか記載がなくても、ブローやドライの料金も発生することを覚えておきましょう。
頭皮を洗う気持ちいいシャンプーブラシのおすすめは?
頭皮ケアアイテムであるブラシは、最近色々なバリエーションが発売されていますよね。
特におすすめの商品をまとめました。
- エトヴォス リラクシングマッサージブラシ
- Uka スカルプブラシ ケンザン バリカタ
- エス・ハート・エス スカルプブラシ ワールドプレミアムショート
今回挙げた3つの商品はすべて手動タイプですが、より強い刺激がお好みの方は電動タイプもおすすめですよ。
髪の毛が抜けない洗い方はある?抜け毛を防ぐ洗い方が知りたい!
髪が全く抜けないようにするのは難しいですが、以下のポイントを意識することである程度の抜け毛を防ぐ効果が期待できます。
- シャンプー前のブラッシングを丁寧に行う
- シャンプーを髪の毛で泡立てず、手のひらで泡立ててから髪や頭皮に乗せる
- 髪の毛同士が擦れないよう、指の腹で頭皮をマッサージするように洗う
シャンプー前のブラッシングでは、髪の毛の汚れを落とす・髪の絡まりをほどくという目的のほかに、頭皮に刺激を与えて血行を良くする効果もあります。
髪の毛同士の摩擦を防ぎ、頭皮ケアもできるように丁寧なシャンプーをして、抜け毛を防いでいきましょう。
美容院のカットとシャンプーの順番に決まりはある?
美容院での施術はシャンプーの後カット、というイメージがある方も多いかも知れませんが、場合によっては順番が前後することもあります。
例えば長い髪をバッサリ切る場合、シャンプーも楽になるので先にある程度の長さまでカットすることも多いです。
また、髪が乾いている状態でカットする「ドライカット」という技術もあります。
サラサラの髪をキープするシャンプー方法はある?髪の洗い方を教えて!
サラサラの髪をキープするには、本記事で紹介した正しい手順で髪を洗うことが大切です。
ブラッシング→予洗い→頭皮マッサージ→すすぎの順に、丁寧にシャンプーをしてください。
また、洗髪後の洗い流さないトリートメントやドライヤーもサラサラの髪をキープする効果があります。
洗髪後の髪を濡れたままにせず、洗い流さないトリートメントで髪を保護した上でドライヤーでしっかり乾かしてくださいね。
頭の洗い方でフケを予防することは可能?
頭皮トラブルの一つであるフケは、洗髪時のシャンプーやトリートメントのすすぎ残しが原因ということも。
すすぎ残しが起こらないよう髪の洗い方を見直すことで、改善できる可能性があります。
乾いたフケが見られる時は、シャンプーの洗浄力が強すぎて頭皮が乾燥しているかもしれません。
シャンプーの種類を変えたり、頻度を見直すことでも改善できる可能性がありますよ。
髪の毛をサラサラにする洗い方はある?トリートメントの効果的な使い方を教えてください。
髪の毛をサラサラにするための効果的なトリートメントの使い方はこちら。
- シャンプー後、髪の水分をはらう
- 毛先を中心にトリートメントを馴染ませる
- 浸透するまで5~10分程度放置
- トリートメントを洗い流す
シャンプー後のすすぎを入念に行い、髪の水分をはらってからトリートメントを塗布すると、トリートメントの効果を高めることが期待できます。
よりしっとり感を重視したい方は、タオルドライして水気を拭き取るのも効果的です。
また、頭皮にトリートメントが残っていると、髪のベタつきの原因になり、頭皮トラブルが発生することも…。
トリートメントを洗い流す時は、特有のヌルヌル感が無くなるまでしっかり洗い流してくださいね。
美容院のカットはシャンプー代も込み?それとも別でシャンプーブロー代が必要?
美容院のカット代には、シャンプー代も含まれていることがほとんどです。
美容院側もお客様の髪が濡れた状態で帰すわけにはいかないので、カット代に含まれていなかったとしても、カットを注文するとシャンプー+ブロー代も必要になります。
ただし、1000円カットなど洗髪をせずに髪の毛をカットする美容院では、シャンプーせずに掃除機で切った髪を吸い取って終了という場合もあります。
美容院によって異なりますので、心配な場合は事前に美容師さんに質問してみてください。
頭皮をきれいに洗う方法はある?女性の正しい髪の洗い方を教えてください。
頭皮をきれいに洗う正しい髪の洗い方はこちらです。
- 髪が乾いた状態でブラッシング
- 予洗い
- シャンプーを泡立ててから髪と頭皮に乗せる
- 指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗う
- 溜めすすぎでシャンプーをしっかり流す
- トリートメントやコンディショナーは頭皮につかないように使う
- 頭全体をタオルで包み込むようにタオルドライ
シャンプーをつける前に、ブラッシングや予洗いで髪や頭皮の汚れを落としましょう。
シャンプーを頭に乗せる時は、液体状のまま乗せるのではなく泡立ててから乗せることで、頭皮全体をしっかり包み込んで洗えます。
すすぐ時は、「溜めすすぎ」でしっかり流すことが大切です。
「溜めすすぎ」とは、手のひらにお湯を溜めながら洗う方法で、シャワーのお湯を頭皮に行き渡らせることでシャンプーのすすぎ残しが無くなります。
タオルドライする時にも、頭皮や髪をゴシゴシこすらないよう、丁寧に頭全体を包み込んで水分を吸い取ってください。
美容院でシャンプーが強すぎた時はなんて言えばいいの?
美容院でシャンプーをしてもらっている時に痛みを感じたら、美容師さんに伝えましょう。
美容師さんもお客様も感覚は人それぞれ違いますし、髪の毛が引っ張られたままシャンプーするのは髪にも頭皮にも良くありません。
「髪の毛が引っ張られて痛いです」など、素直に伝えてくださいね。
まとめ|【正しいシャンプーの洗い方】気持ちいいシャンプーのコツ【美容院(美容師)のシャンプーやり方を解説】
- ブラッシングはロングならする。それ以外は必須ではない。
- しっかりとすすぐ(一番重要)
- しっかりと泡立てる
- マッサージするように洗う
このようになります。
頭皮環境がよくなれば、健康な髪の毛が生えてくる土台づくりになるのでぜひ正しい洗い方をマスターして健康な頭皮と髪の毛を作っていきましょう。
もしもこの方法でもシャンプーが原因でトラブルが起きた場合は下記の
【目的別おすすめシャンプー】500以上試してきたプロが厳選【使い分けが大事】をご参照ください。