あなたは年齢による髪質の変化が気になったりしていませんか??
- 髪の毛がぱさつきやすくなってきた・・
- 生え際の髪の毛がくせがでてきた・・
- 昔より髪の毛がごわつく・・

髪の毛の主成分であるタンパク質が年齢などの内的要因とストレスなどの外的要因が原因で髪の毛が正常につくられなくなってきている髪の毛のことをエイジング毛もしくはエイジングヘアと呼びます。
美容師をしているとこのような髪質の変化の悩みを聞く機会が多くあります。 その中でも『年齢による変化』は防げないという認識であきらめてしまっている人も多く感じています。
ですが僕たち美容師は髪の毛のケア(ヘアケア)をスキンケアと同じように考えていて、髪の毛における老化現象、つまりエイジング毛も原因を知って適切な対策をすれば十分改善されます。
この記事ではエイジング毛の原因と対策をわかりやくお話していくので、こういった髪のお悩みがある方は是非目を通して見てください。
エイジング毛とは何か

エイジング毛とは主に加齢やホルモンバランスなどの変化によって体の内側から起こる髪質の変化のことです。
体内での変化が主な原因なので、妊婦さんが『産後に髪の毛が抜ける』と言いますが、それに近いものがあります。
要は今まで髪の毛を正常につくるために働いていた部分がなんらかの異常をきたして今までよりも髪の毛に送る栄養が少なくなった状態のことです。
- 髪の毛の硬さが目立つようになってきた
- 顔まわりの髪の毛が薄く、少なくなってきた
- 今までなかったクセがでてきた
- やわらかさがなくなりごわつくようになった
このような特徴がエイジング毛にはあり、これらの症状はもともとの髪質や生活習慣で変わります。
これに完璧に当てはまらなくても年齢とともに変化を感じるのであればそれはエイジング現象が髪の毛に起きているということです。

このようなこともちらほら聞きますが、これもエイジング現象です。
毛量以外にも髪質の変化は起こっているはず。髪の毛にとっては健康的な状態ではないので改善するための対策をするほうがよいといえます。
髪の毛の80%はタンパク質から構成されています。
このタンパク質が様々な原因で不均一に流出してしまうことでクセが出たり、密度の低下が起こり、結果ダメージしやすい脆い髪の毛になってしまいます。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少による影響
女性ホルモンであるエストロゲンは髪の毛の成長にも重大な役割を持ちます。ホルモンバランスとよく言われるなかでこのエストロゲンが35歳頃をさかいに低下していきます。
- 髪のコラーゲンを増やす
- 毛母細胞活性化
- 髪の成長をサポート
コラーゲンの生成を促して髪の毛にハリコシを与えたり、毛母細胞を活性化させる役割ももっていて健康的な髪の毛を維持するためには必要です。
ハリコシがなくなるということは、それだけ髪の毛のボリュームが出しづらくなりヘアスタイルのバランスが維持しにくくなるということです。
髪の毛のボリュームが出しにくくなってきた悩みはよく聞く悩みの一つですが、本数に変化はなくてもこのような変化でも毛量が少なくなったように感じるわけです。
エイジング毛になる原因

年齢やホルモンなどで身体やお肌と同じように変化してくる髪の毛。髪がうねりやすくなり、乾燥した状態になります。
タンパク質が減少してしまうため髪の毛自体が弱くダメージしやすいためぱさつきやすい髪の毛になってしまいます。
エイジング毛の原因で大きいものは3つです。
- 加齢
- ヘアケアの習慣
- 紫外線などの気候
エイジング毛の原因① 【加齢】

通常な髪の毛が生え変わるヘアサイクルでは髪の毛が生え変わる時期である成長期が1番長いのですが、ヘアサイクルが乱れることで成長期の時期が短くなってしまいます。
ヘアサイクルの乱れは通常より細い髪の毛や今までなかったうねりを持った髪の毛が生えてくる原因の1つとなります。
さらには抜け毛や薄毛の原因にもなると考えられているので、ヘアサイクルの乱れを治すことはエイジング毛の改善だけでなく30代以降の髪の毛の悩みを改善していくためには必須です!
エイジング毛の原因② 【抗酸化力の減少】
最近ではヘアカラーやパーマなどを繰り返す習慣がついている方は非常に多いです。また、自宅でもドライヤーやコテなどを使ったスタイリングなどの習慣が定着しています。
毎日の生活でも外部からのダメージで髪の毛は日々傷ついているわけなのですが、その際に少しずつ悪玉の活性酸素が発生しています。
この活性酸素は髪の毛の内側から栄養・水分を流出させてしまう働きもあるのですが、頭皮にも蓄積されます。そうすると頭皮も髪の毛もカルボニル化してしまいます。
下のグラフは年齢によるカルボニル化度を示したものです。
つまりカルボニル化とは酸化している状態のこと。
エイジング毛の原因③ 【紫外線】
上記の抗酸化力の減少と少し似た内容にはなりますが、気候の変化などでも髪の毛や頭皮に活性酸素は生まれます。
その代表的なものが紫外線です。
紫外線自体は骨の形成にも役立つ重要な栄養なのですが浴びすぎは髪の毛にも頭皮にも有害です。 特にピークの5〜9月は紫外線量も増加しているので注意が必要。
このように髪の毛や、それの土台である頭皮は様々な原因で髪の悩みの元となるエイジング毛へと繋がっていきます。
エイジング毛の改善方法

同一人物の女性で、ツヤのない状態とツヤのある状態で後ろ姿を撮影。 それぞれの写真を見せ、想像する年齢を答えてもらったところ、ツヤのない状態の後ろ姿写真では平均回答年齢が34.9歳だったのに対し、ツヤのある髪の後ろ姿写真では、29.3歳となり、実に5.6歳の年齢差が生まれました。 この結果から、髪の艶(ツヤ)の有無は女性の見た目年齢に大きく影響していることが浮き彫りになりました。
こういった調査も行われていて髪の毛が見た目に及ぼす影響力は半端なく大きいものです。
ですが、30代を境に髪の毛はゆるやかにエイジング現象が進んでいきます。
それに対抗するにはヘアカラーやパーマなどの様々なダメージに負けないようにし、健康的な若々しい髪の毛にしていく必要があります。
そのためには毎日の生活習慣とヘアケアの2つが大切となってくるのです。

エイジング毛を内側から改善する
- 頭皮のマッサージ
- 良質な睡眠
- バランスのとれた食生活
- 適度な運動
新陳代謝が活発でホルモンも安定している10代後半から20代前半は髪の毛が1番綺麗だと言われています。
エイジングヘアのように明らかな変化がある場合は、ヘアケアだけでなくこういった日頃からの生活習慣を見直す必要があります。
これらは全て身体の調子を整えるだめの健康的な生活習慣ですが、髪の毛を綺麗にしていくうえでも非常に重要なポイントです。
食生活も偏ったものだと頭皮の血行を妨げたり皮脂分泌が異常になる原因にもなります。
また髪の毛が生えている土壌である頭皮は、髪の毛への栄養として直接血液を送っているので頭皮のマッサージやストレッチなどの適度な運動で血行を促進してあげることも有効です。
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エイジング毛のヘアケア
- シャンプーを見直す
- トリートメントをする
ぱさついて乾燥して見えるエイジング毛には毎日のヘアケアも必須です。
トリートメントもシャンプーも生活習慣のように内側から治すということはできませんが綺麗に見せていくという点では非常に効果的で、連鎖的なダメージも食い止めることができるからです。
例えば、枝毛ができていたとして放っておくとそこから広がってダメージは深刻になってきます。そうならないためにもヘアケアはとてもとても大切です。
特にシャンプーは365日毎日使うものですので、合っていないものを使っているとした毎日ダメージさせてしまっているかもしれません。
【まとめ】エイジング毛の原因と対策
30代以降の髪の毛の悩みは年齢による変化が大きいのです。それは決して諦めなければいけないものではなく、今からでも改善する余地は十分にあります。
ですが身体の内側で起きている変化というものは長期的に見てあげる必要があります。生活習慣を見直すきっかけになれば幸いですが、すぐに治らないからといって元の生活習慣に戻らないことが大切です。
例に出してみると、実際僕のお客さんでも頭皮の血行不良で抜け毛や細い髪の毛が生えてくることに悩まされている方が見えました。
原因をたどると、夜勤のある仕事で睡眠の質が低いことが原因でした。
その後職場を変えたあと不規則な勤務形態から解放されたあとは睡眠の質もあがりトラブルも改善されていきました。もちろんその間これ以上ダメージしないようにヘアケアはしっかりと行ってのものです。
このお客さんの場合はエイジング毛ではなかったのですが内側からの変化は少しずつ改善していくことが重要となるので今こういった悩みのある場合は諦めずできることから取り組んで綺麗な髪の毛を手に入れましょう。